シンポジウム

《シンポジウムとは》
世の中にある社会課題の解決をめざして、様々なNPOが活動している中、シンポジウムでは、多くの人々に社会課題の現状を、講演や活動事例を通して共有していけるよう企画しています。

《第1回 社会課題をみんなで考えるシンポジウム 2025》
「食べものを捨てる」から「食べものを分かち合う」社会へ
「食品ロス」をゼロにしていくためには!

《概要》
私たちのまわりには様々な食品があふれていますが、多くのまだ食べられる食材(年間、東京ドーム約5杯分)が捨てられて、その焼却による温室効果ガスの排出が気候変動に悪影響を及ぼしています。一方、食料価格の高騰などから貧困問題は深刻さを増し、食料支援が必要な人が増えており、その支えとして「フードバンク」「フードパントリー」「子ども食堂」などによる食の支援が必要になってきています。「食べるもの」は単なるモノではなく、いのちをつなぐかけがえのない存在です。今回のシンポジウムでは、この矛盾を私たちはどう受けとめ、どのような社会をつくっていけばよいのかを考えていきたい。

《プログラム》
(1) 井出 留美 氏 株式会社office3.11 代表取締役 女子栄養大学大学院 博士(栄養学)、東京大学大学院農学生命科学研究科 修士(農学)
基調講演『私たちは何を捨てているのか ー食品ロス、コロナ、気候変動』
東日本大震災での支援物資の大量廃棄を目のあたりにし、「これはおかしい」「何かしなければ」と決意し食品ロス問題に本格的に取組 み始め、講演や執筆活動を通じて、食品ロスの現実や背景、解決策をできるだけ日常の視点から「わかりやすく」「暮らしにつながる」かたちで伝えることを心掛けています。
今回のシンポジウムでは、今年3月に出版した書籍の内容をもとに、食品ロスの現状や食品ロス削減事例を交え、食品問題の解決に向けてのお話しをします。
※当日、井出 留美 氏著『私たちは何を捨てているのか ー食品ロス、コロナ、気候変動』を会場で販売いたします。

(2) 大竹 正寛 氏 認定NPO法人 セカンドハーベスト・ジャパン 渉外担当 / 防災士
私たちは日本初のフードバンクとして、まだ充分食べられるにも関わらずさまざまな理由で活用されない食品を受け取り、それらを必要とする方々へ「キッチン」「パントリー」「フードバンク活動」などを通じて提供する活動を行っています。今回のシンポジウムでは、皆さんと共に、誰もが食にアクセスできるフードセーフティネット創りついて紹介します。

(3)猪爪 まさみ 氏 新宿こどもネットワーク/子ども食堂(事務局・相談先 NPO法人 キッズ未来プロジェクト 理事長)
「新宿こどもネットワーク」は、それぞれのスタイルで新宿区内で子ども食堂を運営し、時には助け合い、仲間を増やし、活動を続けています。その事務局・相談窓口のNPOキッズ未来プロジェクトは2016年から「新宿ニコニコ子ども食堂」を開催し、そこから、食を通じて見えてきた子ども食堂だけでは補いきれない家庭の問題に直面し、「ニコニコ子どもひみつ基地」を開設。経済的な困難を抱えている子育て家庭のサポートを行っています。

(4) 赤石 秀之 氏 国士館大学 政経学部経済学科 准教授
食品ロス削減と持続可能な未来のための「フードシェアリングシティ構想」に取り組んでいます。
食を通じた地域活性化に注目し、学生と共に新たな仕組みを提案。食がつなぐ社会の力を信じ、誰もが温かい食卓を囲める未来を目指します。本シンポジウムでは、食の可能性を広げ、持続可能な社会に向けたアイデアを共有します。
※株式会社 G-Place 「タベスケ」、株式会社 コークッキング「TABETE」の紹介もございます。

ファシリテーター
山下 馨 氏 一般社団法人 新宿NPOネットワーク協議会 代表理事

◆日時:2025年7月26日(土)13時30分~16時30分
◆会場:新宿区立新宿NPO協働推進センター 1階多目的室
◆参加費:無料
◆定員:会場40名  オンライン(Zoom)40名
◆申込み
・会場参加 こちらへ
・オンライン参加 こちらへ

◆お問合せ
新宿NPO協働推進センター
TEL:03-5386-1315
Fax:03-5386-1318
Email : hiroba@s-nponet.net